こんにちは、ずひろです。
前回までの記事で企業分析の際に四季報のどこに何の情報が記載されているのかをお話ししました。
今回はもう少し内容を絞って、今後企業が成長して株価が上昇する可能性が高い
「成長株(グロース株)」の見つけ方を解説していきます。
成長株自体を見つけるのは慣れてしまえばそこまで難しくはないと思っています。
必要なチェックポイントを押さえて上手に成長株を見つけていきましょう。
業績が伸びている企業を見つけよう
「成長株」を探すときに注目すべきは何といっても売上高や利益が毎期順調に伸びているかどうかという点です。
そこでまずチェックすべきは四季報の業績欄になります。
四季報の業績欄には、過去5期分の業績(売上、営業利益、経常利益、当期純利益)が記載されています。
さらに当期および次の2期分の業績予測、加えて第2四半期(いわゆる中間決算)の数値が記載されています。
※発売号や決算期の違いによって若干異なる場合もあります。
では成長株の探し方としてまずは過去3年分程度の業績の推移を見て、売上高と利益が毎年増加傾向にある企業を探しましょう。
あるいは気になっている企業のページを見て、その企業の売上高と利益をチェックする方法でも大丈夫です。
とりあえずは売上高と経常利益を見ればOKです。
業績予測
次に業績予測を見てみましょう。
ここには当期と来期の売上や利益の予測が掲載されています。
上の画像を見てみましょう。
株式会社セラクというIT人材紹介の企業の四季報ページです。
この会社は2014年から順調に売上高を伸ばしており、それに伴い経常利益も上昇傾向にあります。
注目すべきは2019年の当期と2020年の来期予測ではさらに売上と利益を伸ばす予想だということです。
この四季報が発行された2019年の3月の時点で株を購入したとしましょう。
この時期の平均株価は750円程度ですが、2年後の2021年初頭では2400円まで上昇しています。
2年間で約3倍も株価が上がっているということになります。
しかし、過去の業績が売上・利益ともに順調に増加していても、
当期以降売上や利益が減ってしますような予測では「成長株」とは言えません。
株価は将来を見据えて動きますので、将来に向かって売り上げや利益が成長していなければ株価の上昇は見込めなくなります。
成長株としてのそれまでの評価がはがれて、逆に株価にマイナスの影響を及ぼすこともあります。
また、売上や利益が将来増加する見込みであっても、
それまでの増加ペースから明らかに鈍化しているような場合も要注意です。
投資家が増加スピードの鈍化にがっかりして保有株を売り払ってしまうこともあるからです。
Point
・その企業が成長しているかどうかは業績欄を確認
・成長株は売上高、経常利益が順調に上昇していて今後も上昇が見込める銘柄
・上昇ペースの鈍化には注意
それでは次回は割安株について解説していきます。
ではでは。